現在の株式投資を始めるにあたってもう一つ知っておいた方がよいことがあります。それは、市場にはコンピュータが取引に入り込んできているということです。最近の株式市場などの相場変動では、コンピューターで自動的に株を高速取引するHFT(high frequency trading=高頻度取引)という手法が行われています。1ミリ秒(1000分の1秒)に1回の売買が成立しています。これは、人間のまばたき(300~400ミリ秒)をはるかに上回るスピードです。特にデイトレードを考えている人は、こんな存在とも戦わなければならいことを記憶しておいた方がよいでしょう。人間が到底勝てる相手ではあります。これのコンピュータは、市場にある様々な情報を瞬時に判断して、売買を行っております。正直的に考えれば、こんな相手を敵に短期売買で儲けていくというのは、非常に難しい気がしませんか。これは、株式に限らず、様々な投資現場で導入されています。また、東証がこれらの取引に対応できるようにシステムを改善していることからも、公認の存在となっています。やはり、株は長期に保有していくことが、一般の個人が唯一勝てる見込みがある戦略であるように思うのです。